令和7年度「ご安全に運動研修会」

 建災防大阪府支部では、年間を通じて「ご安全に運動」を推進しています。そのなかで「ストップ・ザ・ついらく」「命綱GO活動」強調期間や「熱中症予防対策」強調期間を設けて重点的に対策を講じるなど、より実効のある災害防止活動をめざして諸施策を展開しています。
 「ご安全に運動研修会」は同運動の中核をなす活動であり、昭和53年以降、毎年時宜にかなったテーマを選定して安全衛生に関するテキストを作成し、分会単位で研修会を開催しています。
 令和6年の大阪府下の建設業における死亡災害件数は、令和5年の13件から大幅に減少し8件となりました。これは事故の型別で墜落・転落による死亡災害が例年より減少したことが大きいとみられます。一方で、熱中症による死亡災害が4件発生しており、新たな懸念としてあげられているところです。
 今年の研修会テーマは「パトロールの指摘事項と再発防止のための災害事例研究」です。テキストでは、昨年好評であった実際の災害事例と関連するパトロールでの指摘事例を引き続き取り上げました。今年は新たな着眼点として、過去5年間の建設労働災害データから発生割合の高い災害の型に着目し、同様の災害の未然防止を最大の目的として掲げ、実際の現場パトロールでの指摘事例(臨検事例含む)、実際の災害事例(事故事例含む)を型別に掲載しました。指摘事例においては、指摘に至った経緯やアドバイスと根拠となる適用法令等につき、できるだけ丁寧に記載し、巻末には参与会各社から収集した良好事例も掲載しております。
 この「ご安全に運動研修会」は、建災防大阪府支部13分会で開催いたします。各分会の研修会の日程につきましては、こちらをご覧ください。