【建災防大阪府支部支部長】新年のご挨拶

錢高 久善 支部長

 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。旧年中は、建災防大阪府支部の事業活動に多大なるご支援とご協力を賜りましたこと、心より厚くお礼申し上げます。

 昨年は、大阪で55年ぶりに万国博覧会が開催され、延べ2,500万人を超える方々にご来場いただきました。会場の建設・運営に尽力された皆様方に改めて厚く感謝申し上げます。その後、年後半には日経平均株価が5万円代の大台を超えて史上最高値を更新するなど企業業績が好調に推移する一方で、足元の物価高から消費者心理に弱含みがみられるなど景気の先行き不透明感が残っています。そして、12月には改正建設業法が全面施行され、建設産業が一丸となって処遇改善に取り組むこととなりました。今年は、私たちにとって大きな挑戦の年となるでしょう。

 さて、昨年の大阪府内の建設業における死亡災害件数は、過去最少となった一昨年の8件から残念ながら増加に転じました。昨年も労働災害により尊い命が奪われ、事故の型別では墜落・転落災害が半数以上を占めていることを真摯に受け止めなければなりません。

 当支部では、独自の安全衛生活動である「ご安全に運動」に年間を通じ取り組んでおり、その一環として毎年10月から11月にかけて、「ご安全に運動研修会」を各分会で開催しています。昨年は、「パトロールの指摘事項と再発防止のための災害事例研究」と題したテキストを作成し、作業所における安全衛生管理のポイントの理解と、それによる安全衛生水準の向上を目的とした研修会としました。

 加えて、1110日には、大阪労働局と合同で府内13現場に対して「ご安全に運動パトロール」を行い、「ストップ・ザ・ついらく」や「命綱GO活動」の推進と、「二丁掛けフルハーネス型墜落制止用器具」の使用を含めた墜落・転落災害の防止を呼び掛けるとともに、昨年、規則改正された熱中症対策や、化学物質規制等についても周知を図りました。

 本年においても、建災防大阪府支部といたしましては、墜落・転落災害の防止に重点を置きながら、「ご安全に運動」を推進し、安全衛生パトロールや研修会などを積極的に実施するとともに、労働安全衛生規則の改正等への対応をはじめとして、ニーズに合った教育・情報発信・支援活動をさらに充実させてまいる所存です。

 近年、建設業における労働環境は、デジタル化、人手不足、多様な働き方の進展などに加え、異常気象により、従来の枠を超えた安全衛生対策が求められています。
 また、大阪では「Beyond EXPO 2025」として2050年代の「副首都・大阪」の実現をめざしており、夢洲 ・なにわ筋線、淀川左岸線をはじめとしたインフラ整備や統合型リゾート(IR)などの建設が計画されています。
 安全衛生管理が複雑化するなか、工事量の増加によって、労働災害が増加することのないよう、建設業に関わる全ての関係者が連携をして労働災害防止に取り組んでいくことが必要となります。当支部はその先導となり努力してまいりますので、ご関係の皆様方におかれましては、今後も倍旧のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 結びにあたりまして、本年が無災害かつ安全で安心して働くことのできる明るい年となりますよう、また、当支部会員の皆様方をはじめ、関係各位のさらなるご発展とご健勝を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。ご安全に。