「大阪発新4S運動」大阪労働局長 安全衛生パトロール

 大阪労働局は、全国安全週間準備期間となる6月2日、「(仮称)大阪市福島区福島2丁目プロジェクト」(施工:㈱大林組)の現場において、安全衛生パトロールを実施しました。同パトロールには、大阪労働局から、志村 幸久局長をはじめ三輪 和生 安全課長ら幹部職員が出席されました。
 パトロールに先立ち、志村局長が「大阪市福島区において、人通りや交通量が非常に多い市街地であり狭隘なスペースでありながら高さ約160メートルの超高層となる共同住宅の新築工事であると伺っている。十分なリスクアセスメントを行い、作業間の連絡及び調整を密に、現場所長の指揮のもと皆様が一致協力して慎重に工事を進め、災害ゼロを達成していただきたい。本日のパトロールや全国安全週間を契機として、一人ひとりが決意を新たに、大阪府内の安全・安心の模範となる現場を目指してほしい」と挨拶されました。
 ㈱大林組 山中所長の挨拶の後、河村主任より、工事の概要や安全管理活動の取り組み、熱中症対策、女性職員で構成する『けんせつ小町』の活動について説明がありました。その後、屋上工事や二重床施工の様子、経口補水液やスポットクーラーを設置した複数のクールスポット、表情や発汗から熱中症の疑いを判定する熱中症リスク判定AIカメラ『カオカラ』等を視察されました。
 パトロールの後、三輪安全課長は「難しい工事の中、労働災害を発生させないために、安全帯試行ゲートや安全ブロックの多数設置、外国人労働者の安全に配慮した安全見える化活動、リスク評価活動、職長会の自主的な活動、『けんせつ小町』による女性活躍の推進等、様々な観点から安全衛生対策を積極的に講じていただいている。安全衛生規則の改正があった熱中症対策では、『カオカラ』の設置、救急フォロー図の作成と周知、高層階の複数階でのクールステーションの設置等、他の模範となる現場だと感じた。引き続き基本的なルールを省略することなく、安全に作業を進めて無災害を達成していただきたい」と講評されました。