新年のご挨拶

建設業労働災害防止協会大阪府支部

支部長 蔦田 守弘

 新年あけましておめでとうございます。旧年中は、建災防大阪府支部の事業活動に多大なるご支援とご協力を賜りましたこと、心より厚くお礼申し上げます。

 一昨年から続いているコロナ禍は、感染症対策の定着やワクチン接種が進んだことなどにより、昨年の930日には緊急事態宣言が解除され、現在感染は下火となっております。しかし、今後、社会経済活動の活発化に伴う人流の拡大や気温の低下、新株の流行など懸念材料もあり、予断を許さない状況が続くと思われます。

 昨年の大阪府内の建設業における死亡災害は、一昨年から同水準で少数となりましたが、死傷災害については、コロナの罹患による災害を除いてもなお増加したことは、真摯に受け止めなければなりません。

 当支部では、支部独自の安全衛生活動である「ご安全に運動」に年間を通じ取組んでおり、その一環として10月から11月にかけて、現場における安全衛生管理に役立ててもらうべく、「ご安全に運動研修会」を各分会で開催しています。昨年度は「なくそう 墜落災害・重機災害」をテーマに、休業4日未満と休業4日以上の災害事例を集めたテキストにてこれらの災害の発生原因や再発防止対策を示し、重篤な災害を引き起こす可能性のある墜落・転落災害と近年増加している重機災害に焦点をあてた研修を実施しました。

 また1110日には、大阪労働局と合同で府内13現場に対して「ご安全に運動パトロール」を行い、「ストップ・ザ・ついらく」や「命綱GO活動」の実施状況を確認し、フルハーネス型安全帯の使用を含めた墜落・転落災害の防止を呼び掛けました。

 大阪では、今後、万博開催に向けた関連工事の増加が予想されます。労働者不足による災害のリスクが増大することのないよう、当支部といたしましては、引き続き墜落・転落災害の防止に重点を置きながら「ご安全に運動」を強力に推進し、コロナ対策を講じながら、安全衛生パトロールや研修会などをより一層積極的に実施することで「労働災害ゼロ」を目指してまいります。併せて、種々の法令改正に対応した技能講習や安全衛生教育等の充実を図るとともに、労働災害撲滅の輪を広げるべく非会員会社への加入促進活動にも注力してまいる所存です。

 ご関係の皆様方におかれましては、今後の当支部の事業活動に対しまして、倍旧のご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 結びにあたりまして、本年が無災害で明るい年となりますよう、また、当支部会員の皆様方をはじめ、関係各位のさらなるご発展とご健勝を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。「ご安全に!」