安全衛生パトロールの様子

　大阪労働局は、全国安全週間準備期間初日の6月1日、「（仮称）大阪駅西北ビル外新築他工事特定建設工事共同企業体」（施工：大林組・大鉄工業ＪＶ）の現場において、安全衛生パトロールを実施しました。同パトロールには、大阪労働局から、木原 亜紀生 局長をはじめ小野 祥二 安全課長ら幹部職員が出席されました。

　パトロールに先立ち、木原 局長が「大阪府内では、建設業における墜落・転落災害が依然として後を絶たないこと、また、熱中症対策についても重要な時期となっていることから、貴事業場における労働災害の防止と健康確保の取組状況について把握するためパトロールを実施させていただくこととなった。当現場は、主要路線に近接しているため、公衆災害防止においても格段の注意が必要とされ、徹底した管理体制の下で施工される工事と伺っている。十分なリスクアセスメントを行い、作業間の連絡及び調整を密に、皆が一致協力して慎重に工事を進め、災害“ゼロ”を達成されることをご期待いたします」と挨拶されました。

　窪田統括所長の挨拶の後、工事担当者より、現場における安全管理の取組みや、工事概要等について説明がありました。その後、作業環境や安全設備などの整備状況を巡視しました。

　パトロールの後、小野安全課長は、「二丁掛け安全帯による試行演練を実施した上で作業現場に出ることを徹底している点について、頭では理解していることも実際の作業時に躊躇なく安全帯のフックを設備に掛け使用することを身体に覚えさせて、習慣づけることの大切さを感じた。現場の様々な箇所について安全見える化活動にも取組んでいただき、外国人労働者の方にも理解しやすい絵表示や母国語での注意喚起など工夫が見られた。お互いに声を掛け合うなどコミュニケーションが取れた風通しの良い現場であると感じた」と講評されました。