【大阪労働局長】新年のご挨拶

木原 亜紀生 大阪労働局長

 新しい年を迎え、謹んで新春のお慶びを申し上げます。

建設業労働災害防止協会大阪府支部支部長様並びに会員事業場の皆様方には、平素から労働行政の推進、とりわけ、建設業における労働災害防止対策に対し、格別の御理解と御協力を賜り、厚く感謝申し上げます。

 令和7年に開催予定の「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとした、「2025年日本国際博覧会(略称「大阪・関西万博」)」が、23ケ月後に迫りました。本年から関連する工事の本格化が見込まれ、多数の建設工事従事者の就労が予想され、労働災害防止に向けた取組の強化が必要であり、皆様方の一層のお力添えを賜りますよう宜しくお願いいたします。

 さて、令和4年は、建設業における死亡災害が8月末日時点で10人と、前年同期の5人から倍増となり、その後9月に墜落・転落による死亡災害が発生しました。このような状況から、大阪労働局におきましては、9月に貴支部長様に死亡災害防止のための緊急要請を行いました。このなかでは、「経営のトップによる現場の安全パトロールの実施」、「安全衛生管理体制の整備等」、「安全衛生教育等の推進」、「リスク”ゼロ”大阪推進運動」について、積極的に取り組むことを要請しました。

 令和41130日現在では12件と前年同期と比べ2件の増加となっており、そのうち墜落・転落による災害は約6割を占めている状況です。

 大阪労働局及び管下の労働基準監督署では、年始にあたり、労働災害が発生しないよう、1月から3月の期間を「冬季死亡災害防止強化期間」と設定し、過去の統計から、この時季に多く発生している墜落・転落災害や交通労働災害を中心に各建設工事現場に対する労働災害防止に係る指導を積極的に取り組んで参ります。

 労働衛生関係では、新たな化学物質規制の導入や石綿障害予防規則等の法令改正が順次施行されます。

 改正内容の周知については大阪労働局YouTubeチャンネルにおいて、各種コンテンツを多数配信しておりますので御活用いただき、安心・安全な職場の実現に御協力をお願いいたします。

 結びに、建設業労働災害防止協会大阪府支部の御発展と会員事業場の皆様方の御多幸を心から祈念いたしまして、新年の挨拶とさせていただきます。