【大阪労働局 健康課長】令和3年を振り返って

大阪労働局 労働基準部 健康課長 田 泰彦

 建設業労働災害防止協会大阪府支部及び会員各位におかれましては、労働者の健康確保対策について格別の御理解と御協力をいただき、厚く御礼申し上げます。

 さて、昨年は石綿障害予防規則の改正と溶接ヒュームが特定化学物質第2類物質に位置されるなど多く影響のある改正がありました。特に特定化学物質の作業主任者の選任は令和4年度からと、まだ1年猶予があると思っていましたが、1年がアッという間に過ぎようとしています。

 その他電離放射線障害予防規則や12月には約50年ぶりに事務所衛生基準規則が改正されました。

 また、41日以降に着工する解体・改修工事対象として石綿に関する事前調査結果報告を原則電子申請で行っていただくことになっており、石綿事前調査結果報告システムが採用されます。引き続き御協力賜りますようお願いいたします。

 健康課では全国労働衛生週間の101日にライブで職場の健康づくりフォーラムを開催いたしました。新型コロナ感染予防対策のために来場者数を制限して、座席も指定とし、また、後日ですが、大阪労働局YouTubeチャンネルでも木原局長の主催者あいさつ、友住労働基準部長の基調講演、テレワークを実施している事業場として株式会社クボタの亀田部長による事例発表、大阪市立大学大学院 医学研究科井上教授に「コロナ禍の働き方とメンタルヘルス」と題して特別講演をいただきました。

 大変タイムリーな講演内容であったと思います。

 また、職場と治療の両立支援にかかるチーム会議も本年12月に開催しまして、これからも両立支援について積極的に取り組んでおりますので、皆様方の御協力をお願いします。

 今年に入りましても大阪では感染の拡大に歯止めがかかっておりません。各事業者に対しまして『職場における新型コロナウイルス感染症の拡大を防止するためのチェックリスト』の普及とそれに基づいた措置等の徹底をお願いいたしますのと併せまして、新たに規則が改正されたことについて御理解を改めてお願いいたします。

 本年度の健康課に関連する内容は盛りだくさんでございました。次年度以降もよろしくお願いいたします。