平成30年を振り返って(大阪労働局・健康課)

 平成30618日に発生した大阪府北部を震源とする最大震度6弱の地震(大阪府北部地震)の影響により、大阪府の北摂地域を中心に、全壊・半壊・一部損壊の建築物など被害が多数確認されました。

 また、平成3094日、大型の台風21号が大阪を通過し、暴風により多くの建築物が被害を受けました。

 これらの自然災害の発生で、大阪労働局労働基準部健康課として、「今、何をすべきか」ということを考えさせられることとなりました。

 これらの自然災害による被害を受けた建築物の復旧工事における労働者の健康被害を防止するために、大阪府北部地震後、復旧工事現場のパトロールを実施し、被害状況を把握するとともに、「がれき処理時の粉じん障害防止」や「熱中症防止」措置を徹底して頂くことが重要であると考え、「粉じんのばく露防止マスク、熱中症防止タブレット」を調達し、被害の大きい各市役所へ「マスク・タブレット」を持参し、復旧工事現場への配布要請を行いました。

 さらに、台風21号通過後においても、復旧工事現場のパトロールを実施し、被害状況を把握するとともに、「がれき処理時の粉じん障害防止」や「切創防止」措置を徹底して頂くことが重要であると考え、「粉じんのばく露防止マスク、防護手袋」を調達し、特に被害の大きかった大阪府南部の各市町村の役所へ「マスク・防護手袋」を持参し、復旧工事現場への配布要請を行いました。

 また、大阪府の環境担当部署及び各市町村の役所に対しては、がれき処理における粉じんには、アスベストが含有していることもあるので、がれき処理時の粉じんの飛散・ばく露防止対策に関する周知要請も併せて行いました。

 今後、自然災害による建築物の解体改修工事等だけではなく、アスベスト含有建材を使用している建築物の解体改修工事も増加することが想定されている中、益々の粉じんばく露防止対策の重要性が高まることと考えており、大阪府及び各市町村の環境担当部署や建設リサイクル担当部署等とも連携し、粉じん飛散及びばく露防止対策の徹底に取組むこととしております。

 また、粉じん飛散及びばく露防止対策の周知につきましては、建災防大阪府支部の会員の皆様のお力なくしてはあり得ないものと考えており、今後とも労働基準行政へのご協力を賜るよう宜しくお願い申し上げます。

                                 大阪労働局 労働基準部 健康課長

                                          石 和 田 隆 之